网页资讯视频图片知道文库贴吧地图采购
进入贴吧全吧搜索

 
 
 
日一二三四五六
       
       
       
       
       
       

签到排名:今日本吧第个签到,

本吧因你更精彩,明天继续来努力!

本吧签到人数:0

一键签到
成为超级会员,使用一键签到
一键签到
本月漏签0次!
0
成为超级会员,赠送8张补签卡
如何使用?
点击日历上漏签日期,即可进行补签。
连续签到:天  累计签到:天
0
超级会员单次开通12个月以上,赠送连续签到卡3张
使用连续签到卡
07月26日漏签0天
v家七宗罪吧 关注:5,365贴子:59,355
  • 看贴

  • 图片

  • 吧主推荐

  • 游戏

  • 1 2 下一页 尾页
  • 18回复贴,共2页
  • ,跳到 页  
<<返回v家七宗罪吧
>0< 加载中...

【挖坑】unlock city日文版

  • 只看楼主
  • 收藏

  • 回复
  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
秃子15年的小说。
啃生肉的时候搞的🤔
顺便发出来暖暖贴吧


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
レベル0


2025-07-26 05:38:13
广告
不感兴趣
开通SVIP免广告
  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
——結局 人は何を最も恐れるのか?
甲大はテレビの前でゲームのコントローラーを握りながら、 ぼんやりとそんな事を考えてい た。
昨日の夜 、仕事帰りに買ってきたゲームをプレイしている最中だった。 甲大があの店に立ち 寄ったのは、 翌日の休みに備えて映画のDVDでも借りようと思ったからだったが、 その前に ゲーム売り場の一番日立つ場所に置いてあったこのゲームのパッケージが目に入った。
ゲームの名前には見覚えがあった。 どうやら甲大が子供の時によく遊んでいたゲームの続編 のようだった。 彼は何の気なしにそれを手に取り、 しばらく考えた後にそれを持ったままレジ に向かった。
ここ最近、 テレビゲームをすることもなくなっていた。 もはやゲームに熱中するような年頃 ではないというのもあったし、 それ以前に仕事が忙しくてゲームをするような時間の余裕があ まり無かった。 だが、 そのゲームのパッケージを見た時、 急に甲大の胸に子供時代の情熱のよ うなものが、 ほんのかすかだが沸き起こったのだ。
幸いにも、 パッケージの記載を見る限りこのゲームは甲大の持っている一世代前のゲIム機 でもプレイできるようだった。 ·たまにはゲIムで休日を潰すのもいいかーそんな軽い気持ちで彼はそのゲームを買って帰ったのだった。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
そして今日、 甲大は自分の暮らすワンルームマンションの部屋で一人、 そのゲームをプレイ している。 内容はまあ 単純に説明するならばゾンビを銃で撃ち殺しながら進んでいくアク ションゲームだ。
学生の頃は、 襲いくるゾンビの群れに軽く悲鳴を上げながら、 それでも熱中して遊んでいた ものだった。 今回のは最新作なだけあって 当時のものよりもさらにグラフィックもリアルで、 グロテスクなホラーアクションとなっていた。
だが、 それにもかかわらずー正直な所 甲大の心にあまり恐怖心は湧いてこなかった。
昔はあんなに怖がりながらプレイしていたというのに、 どうしてだろうか?
理由は考える必要もない。 答えは明白だ。
単純に 「慣れた」 のだ。 ゾンビの存在に。
今やこういった、 ゾンビ······あるいはそれに類する存在と戦うホラーアクションなどありふ れている。 ゲームに限らず、 映画や漫画などでもだ。 最初に目にした時こそ未知の存在に恐怖 するが ゲームをプレイし続けるうちにやがてゾビがいることが当たり前のものになり、 た だの敵、 そして単なる銃の的へと化してしまう。
これはテレビゲームという、 仮想空間の中で起こっている出来事だからであろうか? そう とは限らないと甲大は襲い掛かるゾンビの群れをショットガンで撃ちながら思った。 現実世界 にゾンビが現れたら、 そりゃあ最初は大混乱になるだろう。 しかし時間が経ってその存在が当つる き たり前になれば、 彼らへの対策も十分に行われるようになれば、 いつしか彼らへの恐怖心も薄 らいでいくのではないのだろうか。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
ちょっとした凶暴な野獣程度のものだ。 熊やライオンと同程度···例えば熊なんかは時折、 田舎の森や集落で人を襲ったなんてニュースを耳にすることがある。 それはもちろん恐ろしい 事だが、 方で人間は熊を動物園で飼育したりしている。 それを見て子供が喜んだりするのだ。 熊が人を襲うことは恐ろしいが、 熊自体はもはや恐怖の対象ではないということだ。 人気のあ るパンダだって熊の一種だ。 それは人々が動物園やテレビを通して、 「熊」 という存在の生態 を把握しているからだろう。
そういえば昨年、 この鶴黄市にも新たに動物園ができた。 取り立てて有名な事柄のなかった この地方都市に、 新しい名所ができたというわけだ。 今どき動物園なんかがどれほど町おこし に効果があるのかはわからないが、 そんなことは甲大の考えることではない。 それは行政の仕 事だ。
甲大も一 度だけ、 開園直後の動物園を訪れた事があった。 別に遊びに行ったわけではない。 いくら多少話題になっていたとはいえ、 一人暮らしの独身男性がわざわざ観に行くほどのもの がその動物園にあるとも思えなかったし、 実際に甲大もそこまで動物に興味のある人間でもな かった。
彼が動物園に行ったのは仕事のためだ。 園内のセキュリティ装置の動作確認のために、 彼は 数名の同僚や作業員と共にそこを訪れた。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
装置の点検のために園内を歩いて回った時、 何匹かの動物を目にすることになった。 動物園 の目玉の一 つだという、 - ツキノワグマの檻の前も通った。 なんでもその熊は通常のものよりも 非常に知能が高く、 簡単な計算問題までこなせるのだとか。
とはいっても甲大が見た時その熊は檻の片隅で熟睡中だったので、 その頭の良さを窺い知る ことはできなかった。 甲大の感想としては 「ずいぶん大きな熊だなあ」 くらいのものだった。 彼は今までの人生の中で何度か熊を見たことがある。 いずれも動物園に来た時のことで その ほとんどは子供時代の思い出だった。 子供の視点からは熊は実際よりも大きく見えていたはず だが、 そのツキノワグマはれら甲大の記憶にあ熊よりもさらに巨大な体であるように思え た。 おそらく二メートルは軽く超えていただろう。
身体のでかい奴ほど頭の方はあまりよろしくないー甲大はそんな偏見を勝手に持っていた。 それは彼自身の身長が平均より低い事からくる、 身勝手な思い込みでもあったが、 その熊には それは当てはまらないようであった。
少なくともその時、 熊に恐怖を感じることはなかった。 いくら体が大きくても、 その熊は鍵 のかかった檻の中にいるのだ。 そして、 甲大は熊という存在にある程度 「慣れて」 いた。 だか ら怖くはなかった。
もちろん、 突然檻の鍵が壊れて熊が外に飛び出してきた、 なんてことがあったら別だったか もしれない。 だが通常 そんなことが起こりえるはずもないことを甲大は知っていたし、 そも そも人間に飼いならされた熊がそう簡単に人を襲うはずもないだろという思いもあった。 甲 大は動物の専門家ではないので そこら辺は明確ではなかったが。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
——そんな事をほうっと考え込んでしまうほどに、 甲大にとってゲームの内容はやや退屈な ものであった。 子供の頃の様な刺激をゲームから受けることはもうないのかもしれない·····そ う思いながらも甲大は惰性でゲームを進めていた。 ゲームを止めたところで、 今日はもう別に 他の予定もなかったのだ。 何度かゾンビを撃退していくうち、 やがて廃工場と思わしき場所に 辿りついた。
ゲーム内で発見したメモの情報から、 この廃工場の入口に鍵がかかっていることは既に知っ ていた。 中に入るには別の場所で鍵を見つけてくる必要がある。
それでも一応、 入口の扉を調べてみることにした。 「この扉を開けるには鍵が必要だ」 そん なメッセージが出ることを予想していたが、 ここで意外な事が起きた。
······あっけなく扉が開いてしまったのだ。 あまり集中せずにプレイしていたので、 いつのま にかどこかで鍵を手に入れていたのかもしれない。 そう思ってアイテム欄を見てみたが、 やは りそこには 「廃工場の鍵」 は存在していなかった。
(······どういうこと、 これ?)
混乱が甲大の脳裏を襲った。 わざわざ鍵を探さずに先に進めるのだからそれはそれで良かったのかもしれないが、 これでは面白みがないし、 ゲーム内の情報と実態が一致していない。 こ のシリーズはアクションの他にも こういったアイテムを探す謎解きの面白さもウリだったは ずだ。
開いていないはずの扉が開いているーたったそれだけの事が、 甲大に何とも言えない気味 の悪さを感じさせた。 特にテレビゲームにおいて、 こういった予定調和を崩されることはどう にも興がそがれてしまう。 少しやる気を失った甲大は、 その場でセーブをしてゲーム本体の電源を切ってしまった。
(·······やっぱりDVDでも見るか)
昨日行った店では、 当初の予定通りに映画のDVDもいくつか借りてきていた。 甲大はその 中の一つを取り出すと、 デッキに差し込んだのだった。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
翌日は仕事だった。 会社に出勤した甲大は、 いつも通りに自分用のPCの電源を入れ、 メールソフトを開いた。 顧客からのメールの確認をするためだ。
甲大はそこそこ大きなセキュリティ会社の鶴黄支社に勤めている。 所属する部署は主に警備 用機器の設置及び点検等を担当しており、 彼はそこの内勤である。 だからよほど大きな仕事が 入った時(あるいは何らかのトラブルがあった時)などでい限り現場に出ることはあまりない。
正直に言うと 、入りたくて入った会社というわけではない。 就職に失敗してブラブラと一年近くフリーター暮らしをしていた所を、 警察官の父親にこの会社の事務職を紹介されて 、特に 断る理由もなかったので····といった感じだ。
要するにコネ入社である。 昨今の就職難を考えればありがたい話ではあるのだが、 そのおか げでたとえ仕事がきつく感じてもそう易々と辞められないのが辛い所だった。
とはいえ 、まったく辛くない楽な仕事など、 世の中にあるのはごく少数だろう。 フリーター 時代に働いたいくつかの会社でも、 そこに勤める正社員たちは皆、 何らかの愚痴をこぼしてい たものだ。 生活できる給料がもらえるだけありがたいさ——甲大はそう自分に言い聞かせなが ら、 退屈な業務をこなす日々をもう四年も送っていた。
「おはようございます、 高萩さん」
二歳年下の同僚、 鹿山敦己がさわやかな笑顔をこちらに見せながら挨拶してきた。 彼はその まま甲大の右隣の席に腰かけ、 PCの電源を入れた。
「やっぱダルイっすね、 月曜の朝は」
そう言いながらも、 敦己は気だるそうな様子の全くない凛とした顔でキーボードを叩いている。


2025-07-26 05:32:13
广告
不感兴趣
开通SVIP免广告
  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
「昨日はゆっくり休めました?」
無言のままの甲大に対し、 敦己はこう質問してきた。 非常にありきたりで社交辞令な感じの漂う問いではあったが、 甲大はそれに応じることにした。
「ゲームしてたよ」
「ゲーム !?高萩さんがですか? 何のソフトですか?」
敦己の目があからさまに輝きだした。 彼がその端整な顔立ちとは裏腹に、 ゲームやアニメの 大好きないわゆるオタクであることを甲大は知っていた。 というか同じ部署の同僚であれば誰 でも知っていることだった。 敦己は自分のそういった趣味を普段から隠そうともしていないか らである。
甲大が自分の買ったソフトの名前を告げると、 敦己は意味ありげな笑みを浮かべた。
「ああ·····あれですか。 で どうでした?」
「魔工場の所までプレイしたんだけどさ。 なんか——」
「やっぱりそこですか」
甲大のその答えを敦己は予想していたのだろう。 彼は満足げに何度か頷いてみせた。
「あの辺りからフラグがおかしくなっているんですよね、 あのゲーム」
「鹿山君もやったの?」
「ええ。 発売日に買いました。 でも、中盤から不具合がけっこうあって······どうにもテストプ レイをしっかりやらずに発売しちゃったみたいですね。 話題作だっただけに、 ネットでも結構 荒れてますよ」
「そうだったのか······じゃあ、 買ったのは失敗だったかな」
そうは言ったが 甲大としては元々休日の暇つぶし用に買った物だったので、 実際にはそれ ほどショックを受けているわけでもなかった。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
「まあ、 アップデートで修正されるとは思いますけどね」
「俺 ゲーム本体はネットに繋いでないんだよ」
近頃のゲームはネットでの対戦や協力プレイができるのがわりと並通になっているので、 ネット経由で追加コンテンツをダウンロードしたり、 不具合なども修正できるらしい。 だが甲 大はそもそも普段はゲームをやらないし、 ネット対戦などにも興味もなかったのでそういった ネット接続を行っていなかった。
「そうですか。 でもまあ、 クリア自体は普通にできますから、 気が向いたならそのままプレイ してもいいかと思いますよ」
「でもなあ··········鍵を持っていないはずの扉が開いたりしちゃうのはなあ」
「なんか冷めますよね」
「冷めるというか······何か不安になってこないか?」
「不安?」
その甲大の言葉は敦己にとっては予想外だったらしく、 彼はきょとんとした顔をしながら訊 き直してきた。
「何が不安なんです?」
「ほら 小説や映画なんかでも 「お約束」 とか 「予定調和」 ってあるだろ? 俺、 そういうの が崩されると気持ち悪くなっちゃうタイプなんだよ」
「ああ·····何となくわかる気がします。 予想外の展開はあった方がいいけど、 お決まりの展開 も欲しいっていうーでも、 それとこれ、 関係あります?」
「あるさ。 ごく普通の一般人だった主人公が、 何の前触れもなく突然超能力を使い出したらお かしいだろ? 普通はそういう展開を見たら冷めるだけかもしれないけど、 俺の場合、 先に不 安感の方が襲ってきちゃうんだ。 本当はそうなるための伏線がちゃんとどこかにあったのに、 見逃していたんじゃないか、 って」
「なるほど、 そういう 「不安」 ですか」
「開いてないはずの鍵が開いているってのは俺にとってはそういう事なんだよ。 主人公が突然、 不可思議な力で鍵を開けちゃった、 ていうのと同じなんだから」
「はあ······」
敦己は頷いたが、 あまり納得していない様子だった。 甲大はさらに説明を補足しようとした が、 今が勤務中である事を思い出すと同時に、 そもそもなんで自分はこんなどうでもいい事を 熱弁しているんだという思いに駆られ、 無言でPCに向き直り仕事に戻ることにした。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
一ーメールをチェックしているうちに、 段々と気が重くなっていく。
「·······苦情が多いな」
どうにも 、最新のセキュリティ機器が正しく作動していないらしい。 扉のロックがかかって いないことがある、 という問い合わせがいくつか来ていた。
ゲームの不具合を笑っていられない。 あちらと違ってこちらは顧客の安全、 それに甲大の業務成績にも関わってくることなのだ。
あのゲームの、 廃工場の鍵が開いていたことに不安感を覚えたのは、 もしかしたら職業病な のかもしれないな、 と甲大は思った。
錠は鍵を差し込むことで初めて解除される。 そうでなければならない。
その前提が崩されれば、 セキュリティ会社なんて成り立たない。 甲大もすぐさま職を失い、 路頭に迷うことになるだろう。 やりがいの無い仕事だったとしても、 収入が無くなるのは困る。 今の甲大にとっては、 ゾンビなんかよりもそっちの方がよほど恐怖だ。
甲大は残っていたメールをとりあえず全部確認することにした。 クレームに関しては一旦全 部保留し、 後でまとめて上司に報告した上で対応を考えなければならないだろう。 憂鬱な気分 でメールチェックを進めていく甲大の手が、 ふいに止まった。
一通だけ、 アドレスが登録されていない相手からのメールがあった。 新規の客からのメール は甲大の確認しているこのアドレスには届かないはずだ。
迷惑メールか何かだろうと思い開いてみる。 内容はやはり仕事に関する事ではなかったが、その文面はわけのわからない、 奇妙なものだった。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
「あなたが自らの扉を閉ざすというのならば、 私はそれを無理やりにでも開いてみせよう。そ れはとても簡単な事だ。 たった一 つの <概念> を <反転> させればよいのだ。 二人の記念日で ある7月7日から二 週間、 それは実行される。
Mより」
「なあ、 鹿山君」
甲大は敦己の肩を叩き、 彼にこのメールの文面を見せた。
「これ、 どう思う?」
敦己はしばらくメールを訝しげに見つめていたが、 やがてこう答えた。
「出会い系のメールじゃないですか?」
「それにしちゃあ、 ちょっと内容が意味不明過ぎる気がするが」
「最近は出会い系の業者も色々手の込んだやり方をしてきますからね。 わざと判りにくい文に して興味を引こうとしてるんですよ、 多分」
「でも、 それなら普通、 そういったサイトに誘導するアドレスも文面になきゃおかしいと思う が」
そのメールに書かれていたのはその文章だけで、 そういったアドレスなどは書かれていな かった。
「ホームページのアドレスを踏ませるんじゃなく 騙されてメールに返信した相手をターゲッ トにするタイプなんでしょうよ」
「ーーなるほどね。 しかし、 こんなのに引っかかる奴なんているのかね」
「意外といるみたいですよ。世の中は高萩さんみたいに学歴の高い人ばかりじゃないですから」
敦己がそれを嫌みのつもりで言ったわけではないことはわかっていたので、 甲大は表情にこ そ出さなかったが、 彼にとって学歴の事を言われるのは特に職場の中においてはーあま り気分の良い事ではなかった。
甲大はそれなりにレベルの高い大学を卒業していた。 トップとまでは行かないが、 名前を言 えば大概の相手は 「おお」 と軽く唸るくらいの大学だ。 新卒の段階で就職活動が上手くいって いれば、 今よりもずっと条件の良い職場で働けていた事だろう。
······そう、 上手くいってさえいれば。
過ぎたことを悔やんでいてもしょうがない。 それはもう十分にわかっていたが、 それでも学 歴の話が出ると、 どうしてもそれを思い出してしまうのだ。
甲大はその奇妙なメールを、 メールソフトのごみ箱に放り込んだ。 それは6月30日のことだった。


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
レベル1
1


  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
七日後、 7月7日の朝になって、 甲大は唐突に例のメールの事を思い出した。 (そういえばあのメールには、 今日から何かが起こるって書いてあったな) しかし、 ただ思い出しただけである。 実際に何かが起こるなど、 甲大は露ほどにも思ってい なかった。
いつも通りに会社に到着し、 所属する部署の扉の前までやってきた時だ。 甲大は急激にこの まま家まで引き返したい衝動に駆られた。
部屋の中から騒がしい音が聞こえてきたからだ。 鳴りつづけている電話のコール音、誰か(おそらくは電話での通話先にいるであろう顧客) に謝罪している同僚の声-何らかの仕事 上のトラブルが発生していることは容易に想像できた。 ここ数日はずっとセキュリティ機器の 不具合によるクレームの処理に追われていた。 今日はそれが一段と酷いようだ。 朝から憂欝ではあるが、 本当に帰ってしまうわけにもいくまい。 甲大は覚悟を決めて扉を開 けた。
朝から憂欝ではあるが、 本当に帰ってしまうわけにもいくまい。 甲大は覚悟を決めて扉を開 けた。
「おはようございます」
甲大の挨拶に応じる者は誰もいない。 上司も含めて皆、 それどころではない様子だった。 全員、電話の受話器を持って誰かと通話している。 それは顧客への応対であったり、 作業員への 指示であったり、 様々だろう。 おそらくは早々に甲大もその仲間入りをしなくてはならない。
自分の席に着いた時、先に出勤していた敦己がちょうど電話を切って受話器を置いたところ だった。 敦己が大きなため息をつき終わった頃を見計らって、 甲大は彼に話しかけた。


2025-07-26 05:26:13
广告
不感兴趣
开通SVIP免广告
  • 这名字七个字哦
  • 黄金王女
    8
该楼层疑似违规已被系统折叠 隐藏此楼查看此楼
「突然の話で申し訳ないんだが」
「何ですか?」
「今日、溜まっていた有休を消化したい」
「······僕じゃなく、部長に言ってくださいよ。 たぶん、 ぶっ飛ばされると思いますけど」
「だろうな。 ーで、 これは何の騒ぎだ? やっぱり 「HTN-39」の件か?」
「HTN-39」とは、ここ数日苦情が相次いでいたシステムコントロールスイッチの製品名である。
敦己は甲大の質問に対し、 肯定も否定もしなかった。
「そんな問題じゃないんです。 全部です」
「全部? 一体何が 「全部」 だって言うんだ?」
「うちの扱っている電子錠が、 全て故障しているんです。 古い奴から最新型まで、 全部」
「······はあ?」
事態は甲大が思っていたより、 ずっと深刻なようだった。
「それだけじゃありません。 警備システムも概ね、 作動しなくなっています」
「ーーそれさ、 センターのコンピューターがハッキングでもされたんじゃないの?」
「そうかもしれませんが、 まだわかりません」
「なんでさ? センターに連絡して聞いてみればいいだろ?」
「もちろんしましたよ、 部長が。 ·····でも、センターのシステムには今の所、 何の異常も見つ かっていないそうなんです。 もっと詳しく調べれば何か出てくるかもしれませんが、 いずれに せよ原因究明にはもう少し時間がかかるでしょうね」
甲大の会社の機械警備は、 全て社内にあるセンターで管理している。 いずこかで警報が鳴っ た場合、 その情報はセンターへ送られ、 そこに詰めている人間が機動要員に出動指示を出すこ とになる。
センターのシステムが故障すれば、 この会社の取り扱っている警備システム全てに影響が出 ることになる。 もちろんそうならないように、 緊急時には予備のシステムが作動するように なっているはずなので、 通常ならばこんな事態はあり得ないはずだった。
さらに詳しい話を敦己から聞こうとした時だ。


登录百度账号

扫二维码下载贴吧客户端

下载贴吧APP
看高清直播、视频!
  • 贴吧页面意见反馈
  • 违规贴吧举报反馈通道
  • 贴吧违规信息处理公示
  • 1 2 下一页 尾页
  • 18回复贴,共2页
  • ,跳到 页  
<<返回v家七宗罪吧
分享到:
©2025 Baidu贴吧协议|隐私政策|吧主制度|意见反馈|网络谣言警示